そこで金に任せて外注です。注文さえすれば安定した品質で一定の期間で出来るのであなたのロボットライフが格段と快適になります。しかも意外と安い。
外注の手順
①作るアルミパーツをCADで作成します。」②アルミパーツの図面を出力します。
③図面を業者に送って注文します。
簡単!
図面の作り方(①、②)
僕はSolidEdgeというだいぶマイナーなCADを使っているのですが、他でも同じなので自分の環境で説明します。まず作りたい形をCADに起こします。このときに形は2次元的に作ってください。ポケット加工はアミエではしてくれません。また穴は確か2.0mmぐらいが限界でそれより小さな穴はほれません(炉簿スポットがφ2.4mmまで、ロボトマ・アミエは1.7mmだったはず)。また角の内側にはR1.0程度をつけましょう(図面で入れなくても加工段階で入ります)。
3Dのデータををドラフト環境で図面にします。Solidedgeでは図面も独自フォーマットが標準ですが、これを.dxf に変換して書き出します。dxfはAudtodeskのフォーマットなのですが、業界のデフォルトスタンダードになっています。
アミエのWebサイトにはdxf形式で入稿してくださいとありますが、ここで大きな罠があります。dxf 形式は別に業界標準としてくつられたものではないので結構ソフトによって読み込めたり読み込めなかったりします。
ここで使用するのがJWCadです。これは建築製図用に作られたものらしいのですが、フリーで使えるために業界スタンダードのソフトという地位を築いています。古いソフトなので操作がわかりづらいですが。JWCadで先ほどの dxf ファイルを開きます。
まず線をすべて選択します(左クリックで4時の方向に動かすと選択になります)。この後に左側の「BL解」を押してブロック化をすべて解除します。この後に保存をします(ctrl+Sでは保存にならないよう)。これで提出できる形式のdxfファイルになります。
後工程
ただの色々な形の平板がほしいだけなら今回の注文だけで用が済みますが、いくつかの後工程を組み合わせることで用途の幅が広がります。- 曲げ
ベンディングマシーンを使うことでアルミを任意の角度で曲げることができます。柿で紹介するロボトマとロボスポットではベンディングマシーン(Be Gen BG20-HS)があるので曲げが行えます。曲げの設計は以下の図を見れば分かると思います。詳しくはロボスポットのHPに加工サービスについてについてがあるので参照を
- タッピング
ねじ穴を開ける作業です。これによりナットを使わなくて良くなるので省スペース、組み立て性が良くなります。以下にねじのピッチの表を載せます。たとえばt1.5の板にタッピングをする場合M3ではピッチが0.5mmなのでちょうど3山分ほれることになります。基準として最低2山あれば止まると私は思っていますが、少々危ないかもしれません。
0.4mm :M2並目
0.45mm:M2.6並目
0.5mm :M3並目
0.35mm:M3細目
0.7mm:M4並目 - L字金具
これは後加工ではないのですが覚えておくと便利なので書いておきます。アルミ板の加工では2次元的な部品しか使えませんが、L字アングルを使うことで3次元的なものが作れます。
あまり工作に適した小型のL字アングルは市販されていないのですがCK-100(カタログ、販売サイト)というものがなかなか便利です。 - スペーサー
スペーサーを使うことでも3時限的な形状や機能を得られます。秋葉原ですと西川が有名ですが、ネットの廣杉計器が圧倒的に安くて品揃えが豊富です。このサイトでWeb注文ができて最低注文数量50個、2000円以下は送料がかかるという欠点はありますが、使ってみるとそんなに気になりません。
業者について
アルミ加工を安く行ってくれる業者がいくつかあるので紹介します。- アミエ
圧倒的な安さを誇ります。150x180mm(実質144x174mm)の範囲に6つまでのパーツで2500円 ここまでくると色々考える前にとりあえず発注しちゃえというレベルになります。部品は他と違ってバリ取りされた状態で郵送されます。ただ個人で経営しているみたいで、たまに納期が長いのが欠点。
A5052(1.0, 1.2, 1.5, 2.0mm)、A2017(1.5, 2.0mm) 144 x 174mm
A5052(1.5mm)で6点以内で2,500円 - ロボトマ
現在アルミ加工は休業中です(機械の故障?)。後加工できる設備があり、アルミ曲げができます。
A5052(0.5~3.0mm)、A2017(1.5, 2.0, 3.0) 190 x 240mm
A5052(1.5mm)で6500円 - ロボスポット
高い、φ2.0の穴があけられない。あまり使ったことがありません。
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